2024関ケ島の祭礼レポート

行徳の2024年秋は獅子が大暴れ!

行われた3つの例大祭のうちの2つが獅子を出す祭りで、神輿を出す祭りは1つのみという珍しい年となりました。

 

同日開催となった2つの獅子の祭りのうち、今回は関ケ島の例大祭の2日間の様子をレポートします。


宵宮/10月12日(土)

6年ぶりの開催となった関ケ島胡籙神社の例大祭。

 

参道にはススキや提灯が飾られています。

 

拝殿前には、まさに地元関ケ島の誇る後藤直光作の獅子頭が展示されています。

この光景を見るとテンションが上がりますね。

 

獅子は、頭の上に尖った角があるのがオス、丸い宝珠を載せているのがメス。

前回の祭礼(2018)後、獅子の並べ方の試行錯誤が見られましたが(こちらの記事参照)、2021年以降は昔からの並べ方に戻り、向かって右がオス、左がメスとなっています。

 

以前は獅子を載せている台(箱)に紅白幕を巻き、胴幕はたたんで座布団のように獅子の下に敷かれていましたが、

 

昨年の陰祭りからでしょうか、獅子の後ろの壁に紅白幕を張り、胴幕を台に巻き付ける形になったようです。

 

さて宵宮では、前年の陰祭りで好評だった、子ども対象のミニゲーム大会が行われました。

こちらは開始前の会場の様子。

 

ミニゲームは3種類あり、ゲームでポイントを貯めて景品の駄菓子をもらう方式です。

 

16時になり、宵宮が始まりました。

開始早々、この賑わい。

たくさんの親子連れが集まっています。

 

参拝の列もできています。

 

こちらは、ピンポン玉をカップに入れる「ピンポンカップイン」

 

履いたスリッパをペットボトルの的にあてる「スリッパ的あて」

 

そして、時間内に缶を積み上げる「缶積みゲーム」です。

 

お宮をはさんだ反対側では「グラウンドゴルフホールインワン大会」が行われ、子どもたちと高齢者との貴重なふれあいの場となっていました。

 

またお宮の裏では、焼き鳥やフランクフルトなどを販売していました。

 

自治会の皆さんによる手作り感あふれる宵宮にほっこり。

子どもたちもたくさん集まり、祭りの夕べを楽しんでいました。

  


本祭り/10月13日㈰

一夜明けて、本祭りの朝。

昨日は置台を包むように巻いてあった胴幕が、獅子の下にたたまれていました。

宮出しの準備は万端のようです。

 

関ケ島の祭礼は、元々獅子のみを出す祭りでしたが、昭和40年代から獅子と神輿を両方出すようになったそうです。

以来、獅子が神輿の順路を清め祓った後に神輿が巡行するという形を続けてきました(中断した時期もあり)。

 

しかし今回、担ぎ手不足により神輿は出さず、獅子のみの巡行となりました。

ある意味本来の形に戻ったともいえるのかもしれませんが、これは今回のみの暫定的な形とのこと。

今後については未定で、状況を見ながら判断していくそうです。

 

拝殿内で神事が始まりました。

拝殿の外にも関係者が並び、静かに神事を見守っています。

 

神職さんに伺ったところ、獅子には「御霊を入れていない」とのこと。

神輿のように神様の御霊を入れてまちを渡御するのではなく、獅子はあくまでも魔除けやお祓いのためにまちをまわるということのようです。

 

神事の後は御神酒で乾杯し、

 

自治会長からの諸注意の後、

 

いよいよ宮出しです。

昨年の陰祭りでは神社境内をデモ巡行しましたが、神社の外に出るのは、まさに6年ぶり。

感慨深いものがありますね。

 

獅子はオスが先に出発し、メスがこれに続きます。

 

関ケ島の獅子は台座に載せません。

直接持つため、耳が取れないように縛ってあります。

一人が獅子の下に入って持ち上げ、左右2人ずつでこれを支えます。

 

これまでの祭りでは、旧道(行徳街道)に出た後、オスとメスの獅子は反対方向に進み別のルートをまわっていました。

しかし今回は休憩所までの間、2基連ねて同じルートを進みます。

 

掛け声は「わっしょい!」。

獅子の後ろからのばした胴幕を、子どもたちが大きくあおりながら進みます。

 

後ろには「獅子の尾」が続きます。

 

旧江戸川沿いにやって来ました。

 

旧江戸川沿いはこれまでメスの巡行ルートだったので、2基連ねて巡行するのはもちろん、オスが旧江戸川沿いを巡行するのもおそらく初めて(もっと昔の祭りについては記録が無いのでわかりませんが)。

レアな光景に胸アツです。

 

行徳のシンボルともいえる常夜灯前では、獅子を大きく揺すり、見せ場を作ってくれました。

 

常夜灯を後にし、

 

行徳ふれあい伝承館の前を通ったところまで見て、自分は関ケ島を後にしました。


 

この後、モクレン公園での休憩を経て、オスとメスが別々のルートに分かれてまわります。

神社に戻った両獅子は、鳥居の前で顔を突き合わせ、宮入りとなります。

その最後の場面こそ、この祭りのクライマックスともいえ、必ず見たいと思っておりましたが、巡行が予定より早く進行したそうで。

下妙典とのはしご取材から戻ったときには、祭りが終了しておりました(泣)。

 

自分としてはあっけない幕切れとなってしまい、やや不完全燃焼気味ではありますが、次回3年後にリベンジしたいと思います。

 

といっても3年後の2027年は、下妙典、新井と3つの祭礼が開催される予定です。

祭礼日がみんな同じなので重なるのは仕方ないことですが、日にちをずらして開催してくれるといいな…と秘かに願いつつ、その日を楽しみに待ちたいと思います。

 

 

この祭りは動画でもご紹介しています。

「宵宮編」と「神事~獅子頭巡行編」の2本立てです。

ぜひ併せてご覧ください。


 

 

 

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