会場 |
南行徳公園 |
日程 |
10月最終日曜日 第16回 2023年10月29日(日) |
主催 | 行徳まつり実行委員会 |
過去開催 |
第1回(2004年)~第15回(2019年) ※2020年、2021年、2022年は代替イベント「行徳神社めぐり」を開催 |
「日本一の神輿のまち、行徳」をテーマに、行徳の伝統ある神輿文化を多くの人に広め、地域を盛り上げていこうと開催されている行徳最大規模のイベント。
コロナ禍での3回の中止を経て、4年ぶりの開催となります。
コロナ前までは行徳駅周辺を会場としていましたが、今回は初めて南行徳地域に場所を移し、南行徳公園(通称:えんぴつ公園)のグラウンドを会場とします。
同日に南行徳駅南口で行われる「南行ホコ天」への配慮や、経済情勢、そして感染症の拡大防止も踏まえ、今回は模擬店やフリーマーケットの出店を控えた新しい形での開催となります。
会場には「神輿のまち 行徳」を象徴する神輿が3基展示され、行徳地域各神社の神輿を写真で紹介。
また特設ステージでは、市民団体がダンスや歌、演奏などを披露し、イベントを盛り上げます(詳細は公式サイトへ)。
これまでの模擬店に替わるのが、11台のキッチンカー。
軽食から屋台グルメ、スイーツ、アルコールまで、バラエティ豊かなメニューが揃います。
JAブースでは野菜の販売もありますよ。
さらに会場一画の「行徳手づくり市」エリアには、ハンドメイド作家が集まり、個性あふれる手作り作品を販売。
各店、祭りにちなんだオリジナル作品も販売するそうなので、祭り好きの皆さんもぜひお立ち寄りくださいね。
同エリア内の市川まちガチャブースでは、「行徳神輿小判札」を200個限定販売。
発売前からSNSで注目を集め、行列必至となっていますね。
会場内で同時開催される「防犯フェスタ」では、パトカーと白バイを展示。乗車体験もできます。
また、その場で写真を撮影して作る子ども警察手帳や風船の配布もあるそうです。
お子さん連れの方はぜひ立ち寄ってみてくださいね。
そしてイベント最大の目玉となるのが、纏、お囃子、神輿が隊列を組んで巡行するパレードです。
さまざまな地域から集まった担ぎ手たちが、衣装や担ぎ方の異なる2基の神輿に分かれて威勢よく町を練り歩きます。
今回はこれとは別に、南行徳を拠点とする神輿同好会「相祭會」の大神輿も登場します!
もちろん子ども神輿も出ますので、初めてのお子さんもぜひ参加してくださいね。
当日は前述の「南行ホコ天」のほか、行徳駅前公園では「行徳ハロウィン」も開催され、行徳全体がまさに「お祭り騒ぎ」の一日となります。
お楽しみに!
注意事項
※神輿パレード、子ども神輿に参加される方は、当日9:30までに本部テントで受け付けを済ませてください。
※当日は公園遊具の使用は禁止となります。
※会場内は、滑り台そばの喫煙スペースを除き禁煙です。
また神輿パレードのルートを含む駅周辺道路は、市の条例で路上喫煙禁止区域となっています(違反が見つかった場合の過料2000円)。
駅周辺の喫煙場所は JTの喫煙所MAPをご覧ください。
①ニコニコキッチンカー(クロッフル) ②Sugiwagon(プルコギビーフのカレーライス、かき氷、フランクフルト) ③鉄板焼きばんちょう(唐揚げ、揚げたこ焼き、ビール、ラムネ) ④早川商店(焼きそば、オムそば) ⑤ワンドマーケット(いちかわ産の梨氷&苺氷) ⑥DADDY’S(キューバサンド、ホットドッグ) ⑦niwatori truck(フォー、カオマンガイ、チャイ) ⑧Cabin#036(クレープ、ソフトドリンク、アルコール) ⑨makana(ホタテのバター焼き、フランクフルト、レインボーわたあめ、いちご削り、生ビール、レモンサワー) ⑩Hyuga@kitchen(クラフトビール、ピザ) ⑪koko's kitchen(ソフトドリンク、アルコール)
※南行ホコ天の屋台案内はこちら。
神輿出陣式 10:10
子ども神輿出発 10:10
神輿パレード 10:20南行徳公園出発~12:00南行徳駅北口ロータリー
相祭會神輿 12:00過ぎ?~南行徳駅北口ロータリー
神輿パレードは、出発前に出陣式を行います。
獅子舞披露後に、行徳神輿と江戸前神輿が並んで行徳揉みを披露するさまは、圧巻!
この祭り最大の見どころともいえるでしょう。
出陣式開始と同時に、先に子ども神輿が出発し、公園脇の直線道路のみを巡行して公園に戻ります。
参加したお子さんはお菓子がもらえます。引換券を受け取り、交換してくださいね。
出陣式の後、纏、お囃子、行徳神輿、江戸前神輿の順番でパレードが出発。
南行徳市民センター前で一旦休憩となりますが、実はここは、当日は「南行ホコ天」エリア。
行徳まつりが南行ホコ天をリスペクトし、2大イベントがこの場所で融合するという重要な意味があります。
休憩をはさみ、南行徳駅北口ロータリーに向かい、そこでパレードが終了となります。
その後、相之川を拠点とする神輿同好会「相祭會」の大神輿がロータリーに登場。
前半は白装束、後半は江戸前担ぎで練り歩き、イベントを盛り上げます。
実は、この神輿を白装束で揉むのは初めて。
そして1つの神輿を2つの趣向で揉むのも大変レアなことなので、ぜひご注目ください。
会場には、行徳各神社の神輿の写真が展示されます。
行徳旧地区には各町に神社と神輿があり、祭りが行われてきたことがよくわかる、価値あるパネルです。
ぜひ注目してみてください。
10月25日㈬
NHK首都圏ネットワーク(18:00~19:00)
18:50前後の「おかえり天気」に、行徳まつりの青山実行委員長と事務局スタッフが生出演し、行徳まつりをPRされました。
行徳神輿
製作者 |
中台祐信 |
製作年 |
平成23年 |
台輪寸法 | 四尺五寸 |
江戸前神輿
製作者 |
中台祐信 |
製作年 |
平成25年 |
台輪寸法 | 二尺五寸 |
子ども神輿
製作者 |
中台祐信 |
製作年 |
|
台輪寸法 | 一尺一寸 |
相祭會神輿
製作者 |
相祭會メンバー 浅子周慶(仕上げ) |
製作年 |
昭和62年 |
台輪寸法 | 四尺 |
相祭會発足後、昭和55年から会のメンバー(材木屋、大工、建具屋ら)が集まり、上妙典の神輿などを見て研究しながら設計図を書き、手作りしました。
彫刻や塗り、飾りなどの仕上げは15代浅子周慶が手掛けました。
木材は重い欅材が使われており、行徳一重い上妙典の神輿に匹敵する重さだともいわれています。
担ぎ棒だけで370㎏あるそうです。
行徳の祭礼で見られる2種類の担ぎを1度に見られるのがこの祭り。
黒い漆塗りの行徳神輿は、伝統の白装束姿の男たちが「わっしょい」の掛け声で平担ぎを行います。
白木造りの江戸前神輿は、さまざまな地域から集まった男女の担ぎ手たちが、それぞれの半纏姿で、笛のリズムに合わせて「そいや~」「えいや」などの掛け声で江戸前担ぎを行います。
両神輿が見せる「行徳揉み」の違いにもぜひ注目してみてください。
行徳揉みについての説明はこちらのページをご覧ください。
前身はいちかわ市民まつり
1976年に市川市北部(注1)でスタートした市民まつりは、1978年(第3回)から行徳会場との2カ所で同時開催されるようになりました。
これが2002年(第27回)からは1カ所で交互の開催となり、この年は行徳が会場。翌年(第28回)は北部の会場で行われました。
しかしその翌年(2004年)北部に大洲防災公園ができると、以後、会場はここに固定され、行徳では開催されなくなりました。
そこで、行徳独自でイベントを開催しようと、地元有志が実行委員会を立ち上げ、2004年に第1回がスタートしました。
(注1)ここでいう北部とは、行徳地域を南部としたときの北部のことで、市内の江戸川より北を指します。
過去の開催年月日と会場 |
●第1回 2004年11月14日(日) 市川市立第七中学校校庭、行徳文化ホールI&I ●第2回 2005年9月24日(土) 市川市立第七中学校校庭(天候不良のため中止)、行徳文化ホールI&I ●第3回 2006年11月12日(日) 市川市立第七中学校校庭、行徳文化ホールI&I ●第4回 2007年11月11日(日) 市川市立第七中学校校庭(天候不良のため中止)、行徳文化ホールI&I ●第5回 2008年10月26日(日) 市川市立第七中学校校庭、行徳文化ホールI&I ●第6回 2009年10月25日(日) 市川市立第七中学校校庭、行徳文化ホールI&I ●第7回 2010年10月24日(日) 市川市立第七中学校校庭、行徳文化ホールI&I ※2011年は東日本大震災の影響により中止 ●第8回 2012年10月28日(日) 市川市立第七中学校校庭、行徳文化ホールI&I ●第9回 2013年10月27日(日) 市川市行徳支所駐車場(台風の影響で七中校庭から変更)、行徳文化ホールI&I ●第10回 2014年11月16日(日) 市川市立第七中学校校庭、行徳文化ホールI&I ●第11回 2015年10月25日(日) 駅前公園 ※行徳ハロウィン、南行ホコ天と同時開催となる ●第12回 2016年10月23日(日) 駅前公園 ●第13回 2017年10月29日(日) 駅前公園(天候不良のため中止) ●第14回 2018年10月28日(日) 駅前公園 ●第15回 2019年10月27日(日) 駅前公園 ●第16回 2023年10月29日(日) 南行徳公園 ←今回 ※2020年~2022年は新型コロナウィルスの影響で中止 |
ミス行徳まつり |
第10回(2014年)のときに公募選考が行われ、「ミス行徳まつり」1名が選ばれました。神輿パレードでは、数名の女性と一緒に、神輿を先導する高張提灯を持つ役を務めました。 また、第11回から14回までは、オープニングセレモニーの司会も務めました。 |
第1回から第10回までのテーマは「神輿を知ってもらうこと」
行徳の歴史の中で作られてきた神輿は、行徳のまちの象徴ともいえますが、スタート当初は、新しく行徳に移り住んできた人たちには、そのことがほとんど知られていませんでした。
そこで、各町の神輿を会場に集結させてずらりと並べ、多くの人に「見てもらう」ことに力を入れました。
とはいえ、神輿は本来氏子地域からは出さないもの。当初はそのしきたりを破ることに反対する意見も多かったそうです。しかし、まつり実行委員や各町青年会の熱意により、年を追うごとに理解が得られるようになり、区切りとなった第10回では過去最高の神輿12基、獅子頭3組が展示されました。
第10回の展示の様子
画像提供:浦安・行徳・妙典 東京湾岸千葉情報さん
第11回からのテーマは「地元の産業との融合」
第11回以降は、神輿で行徳のまちを活性化させるため、産業とつながることを新たなテーマとし、会場を第七中学校から行徳駅近くの商店街に近い駅前公園に移しました。パレードのコースも、それまでの東西線高架沿いから行徳駅周辺までのルートから、商店街の中を歩くルートに変えました。
これと同時に、行徳商店会連合会主催の「行徳ハロウィン」が始まり、また南行徳メトロセンター会・南行徳笑天会主催の「南行ホコ天」も同日の開催となり、一気にまちをあげての大イベントとなりました。
行徳内外での行徳まつりの意味
こうして15年の月日を経て、行徳まつりは行徳の人々の中に定着し、いまや行徳の文化になりました。
各町の担ぎ手たちの横のつながりが生まれたのも、大きな成果だそうです。
そして実は10月末は、行徳はもちろん、他の地域でも祭礼や神輿のイベントがほぼ終わっているとき。
向島、浅草、深川、鳥越など行徳で作られた神輿を持つ他の地域の担ぎ手たちが、祭りシーズン最後の締めくくりとして、神輿を生んだまち行徳に担ぎにくるのだとか。なんだか「神輿の聖地への巡礼」のようでおもしろいですね。
これからの行徳まつり
これまでの行徳まつりは行徳駅周辺地域で行われていましたが、20周年を迎える今回、初めて南行徳に場所を移して開催されます。
次回も南行徳になるのか、あるいは違う場所になるかは未定ですが、今後は開催場所を限定せずに柔軟に検討していくようです。
コロナ禍に行徳まつりから派生したイベント「行徳神社めぐり」が、本年度から「行徳・南行徳神社めぐり」と名称を変えるように、今後は行徳も南行徳も、そして旧市街も新しい街も、同じ行徳地域として町全体で盛り上がっていこうという機運が高まっているように感じます。
今後のまちの動きにも注目していきたいですね。
※コロナ前の行徳まつり紹介ページはこちらをご覧ください。