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後藤神輿店の2つの看板

後藤神輿店の看板は、現存する中では2枚確認されています。

初代は、大正末期から戦前の、六世後藤直光の時代のもの。欅の一枚物で「神輿専門」と彫られ、黒漆の上に箔が押されています。元々は、周りに龍がまわっていましたが、板の反りと龍が朽ちたのが原因か、戦中に取り外され、長い間倉庫に保管されていたようです。

倉庫解体時に廃棄寸前であったのを、押切稲荷神社関係者が引き取り、2020年から押切自治会が保管しています。


 2代目の看板は、戦後から昭和40年頃の、七世後藤直光の時代のもの。初代より一回り大きく、朱漆に箔が押されています。龍巻きは無く、欅の2枚合わせで板が反れにくく製作してあるため、今も当時の姿のままで残っています。

 

神輿製作は、昭和40年に差し掛かるぐらいまでは忙しかったと思われます。

八世後藤直光の時代になり神輿製作が下火になった頃、この看板も外されたと思われます。

その後骨董収集家の手に渡りましたが、縁あって当方が買い戻しました。

2019年12月に開催された「しる・みる・もむ」のイベントの際に、展示させていただきました。(千葉県旭市 志ん一さん



 

 志ん一さんは、行徳の方ではありませんが、後藤神輿について造詣が深く、当サイトにもたくさんの情報を寄せてくださっています。

初代の看板は2020年の「行徳神社まつり」で、2代目の看板は2019年の「しる・みる・もむ」で、それぞれ展示されていましたので、ご覧になった方も多いかと思います。

どちらも在りし日の神輿店の歴史と風格が感じられる立派な看板ですね。

初代の看板は、現在押切稲荷神社の神殿脇に展示中。2代目の看板は、志ん一さんが「いずれ、行徳の地に飾れる日を夢みて」大切に保管されています。(2021/1/23 WG)

初代の看板が掲げられている後藤神輿店(行徳ふれあい伝承館展示パネルより)
初代の看板が掲げられている後藤神輿店(行徳ふれあい伝承館展示パネルより)