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冊子贈呈式 レポート

 

冊子「行徳の歴史と神輿と祭り」の市川市長への贈呈式が7月24日(日)、行徳ふれあい伝承館で行われました。

この冊子は、「今までの郷土史にはあまり登場しなかった行徳の『神輿づくり』や『祭り』について紹介したい」「写真やイラストを多く使い、行徳の歴史を初心者にもわかりやすく伝えたい」という主旨で、行徳まちづくり協議会が集めた地元のメンバー10人でおよそ10カ月かけて制作されました。

 

いつもは取材する側の私ですが、今回は制作メンバーの一員ということで式に参列させていただきましたので、参列しながら取材もするという、なかなかない体験をさせていただきました(笑)。

というわけで、今回は個人的な思いも入れながらレポートしてみたいと思います。

 

 

コロナの急激な感染拡大を受け、式はシンプル・コンパクトに行われました。

まずは行徳まちづくり協議会・中台洋会長のごあいさつ。

「この町をどうすればいい町にできるか、残していくことができるかを考える中で、この本を作れたのは1つの結果であり、次へのきっかけとなります。この本には地域の皆さまの行徳を愛する思いが詰まっています。これが行徳全体に伝わればと思います」

 

ご存じない方のために説明させていただくと、中台会長は、行徳で唯一現存する神輿屋「中台製作所」の5代目でもあります。

行徳がこの先も「神輿のまち」であり続けるかどうかは、中台会長の肩にかかっているといっても過言ではありません。

その重圧も並大抵のものではないはずです。

そんな中、日頃から行徳の町を盛り上げようと尽力されている姿を拝見しております。

上記の言葉はかなり端折って記載しているので、なかなかその場の空気感をお伝えしきれないのが残念ですが、思いのこもった素晴らしいごあいさつでした。

続いて、冊子制作委員代表の峰崎進さんのごあいさつ。

「コロナ禍で活動ができなくなった期間を利用して、行徳を知らしめる冊子を制作しようと思いました。昨年8月にメンバーに声をかけ、毎月編集会議を行ってきました。専門家を呼んできたわけではなく、地域の人がやったということに意味があります。イラストや写真で小学生にも興味を持ってもらえるようなものができました」

 

コロナ禍で外出もままならない状況が続いておりますが、ある意味これが冊子制作の時間確保につながったともいえるかもしれません。

恐れ多くも制作委員に加えていいただき、多才なメンバーの皆さまと一緒に大変充実した制作期間を過ごさせていただきました。

皆さまの力を結集して大変素晴らしい冊子ができたことを、委員の一人として誇らしく思います。

そして市長への贈呈です。

冊子は市内の小中学校や図書館、公民館、行徳地域の自治会などに寄贈され、今後、市内の図書館や公民館で見られるようになります。

 

田中甲市長のごあいさつ。

「素晴らしい本を作っていただき感謝します。行徳のことを知らしめていく完成形の1つを作られました。これからも行徳がさらに発展していくことを願っています」

 

田中市長は、初の行徳出身の市長ですね。

それだけに、地元の皆さんの期待も大きいようです。

最後は、来賓の郷土史家・鈴木和明さんのごあいさつです。

「本日はおめでとうございます。行徳中の人にとってもハレの日だと思います。私の先輩から、『昔があるから今がある、今があるから未来がある』と教えられました。塩だれ百姓の末裔の一人としては、先祖の皆さんの奉仕があって今があると思います。そしてまた5年後を楽しみにしています。先祖がやり残した押切の橋については田中市長に託したい」

 

鈴木さんは、行徳の歴史研究の第一人者で、たくさんの著書を出版されています。

今回の冊子制作にあたり、どれだけ鈴木さんの本にお世話になったかわかりません。

と同時に、鈴木さんがどれだけ綿密な取材をされて本を書かれているかもわかり、あらためて敬服いたしました。

鈴木さんには、当サイトの制作にも多大なご協力をいただいており、感謝しかありません。

今回は特別に個人的な思いをたっぷり入れたレポートにしてみましたが、いかがでしたでしょうか。

感想などございましたら、ぜひコメントやこちらからお寄せください。

 

 

 

 

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