妙典小みこし祭り レポート

市川市立妙典小学校で2月21日(火)、オープンスクールが開かれました。

その中で、4年生の3クラス(全4クラス)が初めて「みこし祭り」を開催すると聞き、取材させていただきました。

 

 

行徳地域では、お隣の行徳小学校で毎年秋に「おみこし集会」が開かれています。

3年生が「総合的な学習の時間」の授業で、地元の特産物である行徳神輿や祭りなどについて学習し、1年間の学びの集大成として実際に神輿を揉むというもので、同校の伝統行事となりつつあります。

(紹介記事はこちら → 2021年度版2022年度版

神輿のまち 行徳」ならではの大変素晴らしい取り組みですが、残念ながら行徳小以外では行われていませんでした。

 

今回妙典小で初めて「みこし祭り」が開催された背景には、ある一人の先生の熱い思いがありました。

「妙典小でも行徳小のような神輿の授業をやり、子どもたちに祭りの魅力を伝えたい」

 

相談を受けた地元(本塩)の神輿店・中台製作所の中台社長は、「行徳小のような取り組みの歴史がない中でただ授業だけやっても、祭りの魅力は伝わらない。子どもたちの方からやってみたいという声が上がらないと、意味がない。また、やるには覚悟が必要で、1回きりで終わらせずに続けてほしい。」と話しました。

 

試しにその先生のクラスで授業を行ってみたところ、子どもたちから「神輿を揉んでみたい」「祭りをやりたい」という声が上がりました。

中台社長は子どもたちに「君たちが本当にやりたいのなら、大人たちは協力を惜しまない」と約束しました。

 

こうして、子どもたちが神輿に触れたり、神輿を揉んだり、神輿について質問する機会を設けるなど中台社長による一連の学習の協力体制がスタート。

当日は上妙典青年会、妙典囃子保存会など地元の団体も加わり、地域で子どもたちをサポートしました。

 

「総合的な学習の時間」では、1年間の学習テーマをクラスごとに決めるそうです。

今回、4年生の全4クラスが行徳神輿をテーマに選んだわけではなく、1クラスは別のテーマを選んだため、1年間の学習の発表の意味をもつこの祭りは3クラスでの開催となりました。

 

当日、あるクラスの教室を訪れると、神輿や祭りについて模造紙にまとめたものがたくさん掲示されていました。

内容は、神輿の製造工程や揉み方、中台社長へのインタビュー、祭り開催への思いなどで、1年かけて学習を深めてきた様子が伝わってきました。

 

そしてこちらが、子どもたちが掲げた目標です。

 神輿をただ楽しく担ぐだけでなく、「中心をずらさず回る」「見ている人が楽しめるように」など、かなり具体的な目標が書かれています。

実際、運動会の「棒引き」で使う棒を神輿の担ぎ棒に見立てて、この2カ月間練習を重ねてきたそうです。

「どうしたら美しく神輿を揉めるか」を考え、揉み手の足を揃えることや、目線についてまで話し合ったというから驚きです。

 

 

では本番の様子を見てみましょう。

こちらは、祭り開始前の子どもたち。

全員で円陣を組んで、気合い十分です。

 

ちなみに子どもたちが着ているのは、行徳の伝統的な祭り衣装である白装束に見立てた白はっぴです。

今はお手頃な不織布のはっぴが市販されているんですね。

 赤いはちまきをキュッと締めた姿が勇ましいですね。

こちらは子どもたちが作ったのぼり旗です。

「人生にみこしあり」のフレーズがいいですね(笑)。

 

 

中台製作所の協力により、1クラスに1基ずつの神輿が用意されました。

1クラスを2つのグループに分け、各グループが交代で2回ずつ揉みます。

 

 

子どもたちは、先生の太鼓の合図で動きます。

先生が太鼓をドン!と叩くごとに、

神輿を担いで進み、

 

さし、

 

放り受け、

 

地すり

の行徳揉みを子どもたちだけで行っていきます。

 

子どもたちが大人の手助けなく自分たちだけで揉みを進めるのは、初めて見たように思います。

これは、かなり練習したんだろうな…。

 

しかも、見てください。この地すり。

なんて低くてきれいに揃った地すりでしょう。

子どもたちがこだわった「美しい揉み」がきちんと実践されていましたね。

素晴らしいです!

 

 

それぞれの揉みの時間が終わるごとに、校庭の中心に集まり、行徳独特の手拍子「行徳打ち」で締めます。

 

 

今回、妙典小では初めての試みということで、始まるまではどんな祭りになるか未知数の部分が多かったといいますが、全体を通して完成度が高く、勢いも感じられました。

あれだけの形にするには、中台社長の一連の指導もさることながら、さぞ先生方の熱心な指導があったことと思います。

子どもたちの口から「伝統を守るための祭り」「新たな歴史の1ページ」という言葉を聞き、先生方の「覚悟」を決めた思いが子どもたちにもしっかり伝わり、双方が一体となって祭りを成功させていたように見えました。

 

妙典小で新たな歴史を刻んだこの祭りが、長く続いていきますように。

そしてこの取り組みが行徳地域の多くの小学校に広がり、次世代を担う子どもたちの地域への関心や理解、愛着につながっていくことを願ってやみません。

 

 

最後に記念写真をパシャリ。

皆さんいい笑顔ですね!

 

 

 

この様子は動画でもご紹介しています。

ぜひこちらもご覧ください。

 

  

 

※この記事は、小学校に許可をいただいて掲載しています。

 

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コメント: 4
  • #1

    田中愛子 (金曜日, 17 3月 2023 18:14)

    丁寧なレポートに先ず感動です♪
    一人の先生の想いが実って今年から嬉しい文化が妙典小に伝承される事が地元から拍手�送りたいです♪子供達も素晴らしいです♪大切な 和 をしっかりと心の栄養にして巣立ちますね!

  • #2

    わっしょい!行徳 (土曜日, 18 3月 2023 12:29)

    いつもコメントをありがとうございます。
    まずは新しい取り組みに勇気をもってトライした先生に拍手を送りたいです。
    そしてそれに応えた子どもたち、学校や地域のサポート…すべてが本当に素晴らしいです。
    拝見していて、こちらがパワーをいただきました。

    子どもたちが将来、自分の育った町のことを誇りをもって語ってくれるといいですね。

  • #3

    志田清司 (土曜日, 18 3月 2023 15:54)

    コロナ禍でお祭りが!今年からできますよう‼️地元は5月で調整してまさす。

  • #4

    わっしょい!行徳 (日曜日, 19 3月 2023 09:48)

    長らくの我慢期間を終え、今年は一気に爆発できそうな予感。
    5月、楽しみですね!
    無事に開催できますように。

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