2023五ヶ町の祭礼レポート④ 本塩渡御

2023五ヶ町の祭礼レポート③ 本行徳渡御  の続きです。

 

今回は、五ヶ町の祭礼本祭りの神輿道通過から本塩渡御、そして宮入りまでの様子をレポートします。

 

※以下に記載している時間は、だいたいの目安で、正確な時間ではないところもあります。

 


神輿道

(通過予定 14:00~14:30)

 

13:55 本行徳四丁目から本塩までは、神輿道とよばれる道を通って白丁が神輿を運びます。

しばらく見かけなかった白丁がここで再登場しました。

 

神輿道では高張提灯を先頭に、

 

太鼓、榊、守神剣、

 

神職と役員、

 

そして台車に載せた神輿が続きます。

この神輿道、宅地化された今はどこを指すのかわかりにくいですが、昔は田んぼの中の細い一本道だったそうです。

 

本塩に入ってからは、神輿の前に本塩囃子保存会さんのお囃子が加わり、

 

さらには隊列を出迎えた本塩の役員らが、高張提灯の前に入ります。

お清めの塩をまきながら隊列を先導します。

 

神輿道は下新宿渡御同様、しっかりとした隊列を組んで進むんですね。

どちらも距離が長いので、白丁の負担を考えて、今回から神輿を台車に載せるようにしたようです。

これも時代の流れなんですね。

中台製作所前で神輿を出迎える揉み手たち
中台製作所前で神輿を出迎える揉み手たち

本塩

(渡御予定 14:40~17:40)

 

雨があがりました。

 

14:20 予定より少し早めに神輿渡しの神事が始まりました。

例年各町の神輿の受け渡しは少しずつずれ込み、最後の本塩に渡るのは日が暮れた後になるのが常ですが、今回はだいぶ早め。

雨で各町の渡御が短縮されたことに加え、警察の道路使用許可の関係で宮入りが元々の予定時刻の17:40厳守となっていることも大きいようです。

 

神事には関係者、揉み手、観衆と、この日一番の人数が集まりました。

もともと町の人口は、本行徳一丁目から四丁目を合わせた数(今の本行徳)より本塩の方が多いそうですが、どうやらそれだけではなさそうです。

早朝から降り続いていた雨がここにきてようやくあがったこと、そして何より祭り最大の盛り上がりを見せる宮入りに向け、本塩から見よう、参加しようという人も多いようです。

 

14:35 本塩1発目のさしが上がりました!

(それにしても、本塩の渡御とは思えない時間帯ですね…。)

 

地すりとさしの後、

 

放り受けをしたら、

 

そのまま神輿の向きを180度変え、神社とは反対の元来た方向へ。

 

14:45 中台製作所前で揉みを披露します。

近年、市をあげて「神輿のまち 行徳」のPRに力を入れているものの、行徳で今も続いている神輿屋はここ1軒のみ。

伝統継承の重圧を背負いながら、地域振興のために尽力されている中台さんへ敬意を表して、渾身の揉みが捧げられました。

 

この後は、本塩のまちを練り歩きます。

 

神職やお清めの塩、お囃子が神輿を先導し、

 

所々で行徳揉みをはさみ、

 

見せ場を作りながら本塩のまちを練り歩きました。


宮入り前

 

16:40 宮入りの時間が近付き、神輿が本塩豊受神社に近づいて来ました。

 

神社正面で地すりとさし、

 

放り受けをしたら、

 

くるりと神輿の向きを変えて

 

行灯ゲートの向こうに戻って行ってしまいました。

 

再び戻ってきた神輿が、神社の前で2回目の揉みを行います。

16:55 地すりとさし

 

放り受けをしたら、

 

再び逃げて行ってしまいました~。

 

神輿が戻り、3回目となるゲートくぐりをすると、

 

17:00 ついに行灯が下ろされました。

これでもうゲートの向こうには行けません。

行灯下ろしは、宮入りが始まる合図でもあります。


宮入り

さて、ここからいよいよ宮入りが始まります。

 

17:05 神社の前で再び揉みます。

 

放り受けの後、

 

最初は神社に突入せず、すぐに向きを変えて逃げてしまいました。

そりゃあ、最初からすんなり神輿を入れるわけにはいきませんよね(笑)。

 

でももうゲートの外には行けません。

すぐに揉んで、

 

17:12 今度は1回目の突入を図ります!

 

神輿の屋根の上の鳳凰が鳥居をくぐると宮入りとなります。

そのギリギリのところで、神輿を境内に入れようとする勢力と後ろに戻そうとする勢力との押し合いが繰り広げられます。

 

後ろに戻され、神輿が後退しました~。

まぁ1度で簡単に宮入りしては、本塩の名がすたりますから(笑)、これはお決まりのパターン。

 

同じようにまた行徳揉みを行ってから、2回目の突入!

 

鳥居の下で、しばし押し合いが続きます。

さぁ、今度は入るかな…?

 

再び押し戻されました~。

 

またまた揉みからやり直しです。

気付けば、すっかり日が落ちてきました。

 

17:18 3度目の突入です!

 

今回も粘るかと思いきや、そのままするっと鳳凰が鳥居をくぐりました~。

 

17:20 これにて、無事神輿が宮入りを果たしました。

 

それにしてもすごい人ですね。

境内も神社の前も人で埋め尽くされ、もはや神輿に近づくことはできません。

 

境内のお囃子舞台では、神輿の状況に応じたお囃子が奏でられています。

 

境内で最後の揉みが行われ、今年の五ヶ町の渡御納めとなりました。

 

 

この後は、さまざまな神事を経て祭りが終わります。

長くなりましたので、⑤御霊納め編に続きます。

 

 

※2024年の祭りシーズンが始まる前に当レポートを終わらせるつもりでしたが、間に合わず(泣)。

 10月に入ってしまいましたので、この続きのアップはシーズン終了後になりそうです。

 長らくお待ちいただいている皆さま、誠に申し訳ありません  m(__)m

 

 

 

 

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