行徳の祭りの見どころはなんといっても行徳揉みですが、そのほか以下の場面も大変盛り上がりを見せる場面です。
渡御を終えた神輿が神社境内に戻る「宮入り」は祭りのクライマックス。
神社の前で行徳揉みを披露した後、境内に入りますが、祭りを終わらせたくない担ぎ手たちは、すんなり入ろうとはせず、鳥居の前で神輿の向きを変えて逃げてしまいます。これを押し入れようとする力と押し戻そうとする力が拮抗し、激しい攻防が繰り広げられます。
神輿は正面の向きまっすぐにしか進めないので、少しでも向きがそれたら鳥居をくぐることができません(注)。180度方向転換して戻り、仕切り直して再度行徳揉みからやり直します。
これが数回繰り返され、見物客は「次は入るのか?」とわくわくしながら見守ります。
3回ほどで宮入りする祭りもあれば、入るまでに1時間以上かかる祭りもあります。
境内に入った後は、社の前で再度行徳揉みを披露し、手締めで締めくくります。
(注)神輿の屋根の上の鳳凰が鳥居をくぐるかどうかがポイントになります。
鳥居が大通りに面していない神社では、神社前の参道と広い通りとの境を境界とします。
宮入りを短くまとめたダイジェスト動画です
渡御の途中、神輿が大通りを渡るとき、交差点内で「行徳揉み」を披露するシーンも見どころの一つです。
信号が変わっても揉み続けようとする担ぎ手たちと、早く移動させようとする交通整理の警官や役員たちとでもみ合う場面で、祭りの名物シーンの一つとなっています。
こちらは交差点だけでなく、神輿が揉み合う盛り上がり場面を集めた動画です(2024年押切の祭礼)。