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行徳の水神さまと本行徳神明社の水神祭

行徳で「水神さま」というと、お祭りで人気の湊水神宮を思い浮かべる人が多いかもしれません。

水神宮 @湊

寛政6年(1794年)

でも実は、行徳の水神さまは湊だけではありません。

行徳街道沿いに点在する神社の多くは、境内社として水神さまを祀っています。

 

市川歴史博物館の資料によると、建立年が判明している市内の水神さまの中で、一番古いのは本行徳一丁目の神明社豊受太神宮境内の水神社です。

水神社 @神明社豊受太神宮(本行徳一丁目)

寛延2年(1749年)

その翌年には本行徳三丁目の八幡神社境内にも水神神社が建てられています。

水神神社 @八幡神社(本行徳三丁目)

寛延3年(1750年)

同じ本行徳の四丁目の神明社境内には水神宮と水神社がありますが、こちらは建立年は不詳。かなり古そうです。

左:水神宮  右:水神社と稲荷神社  @神明神社(本行徳四丁目)

建立年不詳

下新宿の稲荷神社境内には水神社。

水神社 @稲荷神社(下新宿)

明和9年(1772年)

そして香取の香取神社境内にも水神宮が建てられています。

水神宮 @香取神社(香取)

天保7年(1836年)

こうしてみると、結構たくさんありますね。

この他にも、河原の春日神社(昭和45年)や相之川の路傍(年代不詳)などいくつかあるようです。

 

行徳は江戸時代に舟運で栄えた川のまちであり、旧江戸川は人々の大切な生活水路でした。

度重なる洪水や津波などの水害に苦しめられたという歴史もあります。

行徳の人たちが水の神様に対する信心が厚かったのもうなずけますね。


 

6月25日(土)に行われた湊水神宮祭りについては、こちらのブログで紹介しておりますが、その翌週の7月1日(金)には、本行徳一丁目の水神社でも水神祭が行われました。

 

この水神祭は、夏の納涼始めを祝う「川開き」の意味があるそうです。

水神さまに水難除けなどを祈祷するという意味では湊水神宮祭りと同じですが、祭礼としては少し異なるもののようです。

(ただ、湊水神宮祭りの祭礼日が6月末日の夜だったということを考えると、本来は湊も同じ意味だったのかも?なんて思ったり。

これは引き続き調べてみたいと思います。)

当日は本行徳総鎮守豊受太神宮奉賛会のメンバー十数人が出席の下、船橋大神宮の神職による神事が行われました。

お祓い
お祓い
祝詞奏上
祝詞奏上

そしてその後、旧江戸川に向かいます。


神職が川をお祓いし

川に向かって紙吹雪をまきます。

これは、切麻散米(きりぬささんまい)といって、邪気祓いの意味があるそうです。

 

湊以外で水神様の祭礼が行われていたことも今回初めて知りましたが、こんな風に川まで出向いてお祓いをしていたことも驚きでした。

 

※後からの取材で、本行徳四丁目神明神社でも水神宮の祭礼が行われていることがわかりました。

 次回のブログでご紹介したいと思います。

7月1日は、山開きの日でもあります。

この日、押切稲荷神社の境内社・浅間神社では山開きの神事が行われました。

こちらは毎年行徳新聞でも紹介されていますので、ご存じの方も多いかもしれませんね。

 

 

行徳の神社は、ほとんどが普段は無人の神社ですが、実はこのようにさまざまな祭礼が行われています。

祭礼は、地域の大切な伝承文化でもあります。

今後もこのブログのほか、TwitterFacebookなどでご紹介していきたいと思います。