雨の中のスタート
前日の天気予報では本降りの雨がほぼ確実とされ、開催の判断が発表される午後3時に、ドキドキしながら公式サイトをチェックしていたのは自分だけではないと思います。
10分ほど遅れて発表されたのは「予定通り開催」。
大変難しい決断だったと思います…。
一夜明けて当日の朝。
予報どおりの雨で、会場のえんぴつ公園(南行徳公園)は水浸し状態。
グラウンドはぬかるんでいるし、
神輿も雨に濡れています…。
飲食スペースに急遽テントを設置したり、地面の水かきをしたりブルーシートを敷いたりとスタッフの皆さんは雨対策に追われていました。
雨は予報にあったような本降りではなく、小雨程度だったのは救いでしたが、この時点での来場者が例年より圧倒的に少ないのが気になるところ。
この日はちょうどこの時間にMLBワールドシリーズ2回戦が行われていた(しかも山本投手)のも影響が大きいかも…?
集まっていた神輿の担ぎ手の人数も少なく、無事に巡行ができるのか心配になりました。
消防音楽隊はテントの中で演奏。
いつもどおり素敵な演奏でしたが、テントの中では演者が目立たず、もったいない感じ…。
開会式
開会式が始まりました。
田中甲市長はあいさつの中で、昨年「行徳の神輿文化と祭礼」が市川市の無形民俗文化財に登録されたことに触れ「ますます行徳神輿で盛り上がってもらいたい」と期待を寄せました。また行徳が社会的なインフラでさらに発展していく要素を持っていると話し、「神輿を大切にする古い伝統を守る部分と、新しくさらに発展していく行徳を皆さんと一緒に作っていきたい」と締めくくりました。
この開会式、傘をささずに見ている人が多かったです。
というのも、式の途中から雨がやみ始め、終わるころには完全にあがったのです。
一日中本降りの雨予報でしたから、これにはびっくり!
わっしょい 子ども発表
開会式が終わり、市民ステージが始まりました。
子どもたちのかわいいダンスに続き、
3番目に登場したのがこちら。
行徳まつりの新しいステージ企画「わっしょい 子ども発表」です。
実はこれ、実行委員会で自分が提案させていただいた企画です。
ダンスや歌が中心の市民ステージの中に、行徳まつりのテーマ『日本一の神輿のまち』に沿ったステージがあってもよいのではないか?という話が出たときに、日ごろ学校で神輿や祭りについて学んでいる子どもたちにその発表をしてもらうのはどうかと提案させていただきました。
こちらのページでも紹介しているように、行徳の小学校では、地場産業である神輿作りや地域の伝統文化である祭りの学習に力を入れている学校があります。ぜひ多くの人に知っていただきたいなと以前から思っていました。
そこで該当する学校の学区域であり日頃から活動が活発な本塩子ども会さんに白羽の矢を立て、ありがたくも大役を引き受けていただきました。
今回、ステージに立ってくれたのは、本塩子ども会野球部に所属する3年生4人です。
彼らが学校で学んだ神輿作りや祭りについて、子ども会の齊藤会長がわかりやすくまとめてくださり、みんなで台本がボロボロになるまで練習してくれたようです。
本当に素晴らしい発表で、本塩さんにお願いしてよかった!と思いました。
本塩子ども会の皆さま、本当にありがとうございました。
当日ご覧になれなかった人は、ぜひこちらのフル動画をご覧ください。
なおこの発表については、市川市子ども会育成会連絡協議会さんの広報誌にも掲載されたそうです。特別に許可をいただき、以下に掲載内容(表紙と記事)をアップさせていただきましたので、こちらもぜひご覧ください。
(クリックすると拡大できます。)
映画『神輿の町』上映
今回、会場の一画に映画の上映ブースが設けられ、行徳五ヶ町の大祭のドキュメンタリー映画『神輿の町』(監督:上野貴弘)が上映されました。

この映画は、10月4日㈯に行われた行徳文化ホールI&Iのリニューアルオープン記念イベントで、行徳で初上映され(詳しくはこちらの記事をご覧ください)、行徳での上映は今回が2回目となります。
そのときも雨でしたが、上映が終わって神輿揉みの実演が始まるころに雨がぴたりとやむという奇跡が起こったんですよね。
今回もまた同じような状況で、これはもう天の神様のご加護かと(笑)。
(注)行徳揉みの「さし」は天の神様に感謝を捧げます。
上映は4回行われましたが、各回まずまずの入りだったそうで、合わせて100名ほどの方がご覧になったそうです。
祝い詞の巻物披露は恒例となっていますね。
今年の詞は「祝 行徳神輿 無形民俗文化財指定」でした。
この後、担ぎ手の皆さんに巡行中の諸注意がありました。
これが後で大きな意味を持つことになります…。
続いて行徳太鼓連さんの力強い太鼓に合わせ、
趣向の違う2基の神輿が並んで行徳揉みを披露します。
手前が江戸前担ぎを行う江戸前神輿、奥が白装束で行徳担ぎを行う行徳神輿です。
本来の意味でいえばどちらも行徳で作られた行徳神輿ですが、ここでは区別するために、白装束の行徳神輿と江戸前神輿とよんでいます。
行徳に祭り多しといえど、白装束と江戸前のもみが一度に見られるのはこの行徳まつりだけ。
この祭り最大の見せ場ともいえる大迫力の場面です。
この後、公園を出て、いざ出陣!
子どもたちも わっしょい!
同時に子ども神輿も元気に出発!
子ども神輿は公園内を巡行します。
子どもたちが羽織っている半纏は、今年行徳まつり用に新調されました。
デザインは2つの候補の中から神輿部会で決定しました。
これから行徳まつりの子ども半纏として定着していくことになります。
行徳揉みを連発!白装束の行徳神輿
さて公園を出た神輿一行は、南行徳駅周辺を練り歩きます。
白装束の行徳神輿は、男性の担ぎ手が「わっしょい」の掛け声で神輿を揺すらずに進みます。
交差点に差し掛かると、行徳揉みを行います。



よく見ると、担ぎ手の皆さんの白足袋は公園のぬかるみで泥だらけ…。
(後で洗濯大変なんだろうな…。)
行徳揉みは雨天だと滑って危ないので、雨がやんでくれて本当によかったです。
南行徳市民センター前を通過し、南行徳駅の南口をぐるっと1周する予定でしたが、担ぎ手不足のため白装束の行徳神輿はここで一旦神輿を置きました。
江戸前神輿は賑やかに
江戸前神輿は、行徳神輿の後に続いての巡行。
半纏を着た男女の担ぎ手たちが、笛の音に合わせてリズミカルなステップを踏み、「エイサ」「ソイヤ」など江戸前の自由な掛け声で神輿を揺すりながら進みます。
南行徳市民センターの前まで来ると、待機中の行徳神輿の横で
行徳揉みを披露します。
地すりは、担ぎ手の向きが白装束の行徳神輿とは逆になります。
さしは、両手で上げます。
基本の行徳揉みは片手で上げるのでそれとは異なりますが、浦安のさしのように担ぎ棒を叩かないのが行徳ならではのこだわりだそうです。
放り受けは、神輿が宙に浮いている間に2回手を叩くのが行徳揉みの基本ですが、江戸前は叩いてないですね。
神輿だけじゃない! 纏とお囃子にも注目
さて、これら2基の神輿を先導しているのは、纏(まとい)とお囃子です。
先頭は江戸川天夢会さんの纏。
そして、出陣式で獅子舞を披露してくれた浦安丸音會さん(とその一門の湊囃子連さん)のお囃子が続きます。
どちらもこの神輿巡行には欠かせない存在となっていますね。
ぜひ注目してみてください。
駅のロータリーで揉みの共演
さて、1周多くまわった纏、お囃子、江戸前神輿の一団が戻ってきたところで、白装束の行徳神輿も再び神輿を上げ、
南行徳駅北口ロータリーへと向かいます。
先にロータリーに入った江戸前神輿は、ここでまた行徳揉みを披露。
その間に白装束の行徳神輿もロータリーに入り、並んで揉みの共演を行います。
2基揃っての揉みは圧巻!
最高の見せ場です。
揉みが終わり、1本締めで巡行終了となりました。
その後、2基の神輿は南行徳駅前に展示されました。
相祭會神輿も出陣
続いて、南行徳市民センター前から行徳相祭會の神輿が出発します。
相祭會は、今回の会場の相之川を拠点とする江戸前の神輿同好会です。
この神輿は相祭會メンバーの手作り(仕上げは浅子周慶)で、台輪サイズは四尺。
先ほど担いだ白装束の行徳神輿(四尺五寸)より台輪サイズは小さくなりますが、行徳一重い上妙典の大神輿に匹敵する重さだともいわれています。
その重量級神輿を2種類のもみ方でもむのは大変レアなこと。
今回の見どころポイントでもあります。
南行徳駅北口ロータリーまでは、通常どおりの江戸前担ぎで進みます。
纏と
お囃子に続き、
神輿が駅ロータリーに入って来ました。
実はこの辺りから一部の担ぎ手の中で、担ぎ棒の奪い合いによる小競り合いがあったようです。
木入れで神輿を置いた後、
警察も含めた役員の話し合いがあり、突然、この場で巡行が中止となってしまいました。
出陣式の諸注意の中で、「万が一巡行中にもめごとがあった場合はその場で神輿を置く」という話がありましたが、今回、その万が一が起こってしまったわけです。
自分が見ていた角度からは気付いていなかったので、突然の中止発表に呆然…。
3本締めであっけなく幕切れとなりました…。
せっかくお天気がもったのに…(泣)。
喧嘩が祭りの華だったのは、昭和の時代の話。
今は社会的に厳しくなり、トラブルがあれば祭りはできなくなります。
今回の出来事は、今後の行徳まつりにも大きな影響をもたらすことになると思います。
残念でなりません…。
ここまでレポートしてきた内容を動画にまとめています。
ぜひご覧ください。
今回、神輿巡行を盛り上げてくださった担ぎ手の皆さんです。
そして浦安丸音會の皆さんです。
(江戸川天夢會さん、行徳太鼓連さん、次回はぜひお声がけください。)
記録として南行徳公園の会場の様子の写真も置いておきます。
来年はすっきり晴れた中で開催できるといいですね。
そして神輿の巡行も、よりよい形で続けていけますように。
【行徳まつり関連記事・動画】
・2025行徳まつり わっしょい 子ども発表(本塩子ども会)動画
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