6月15日㈯ 祭り2日目
この日は行徳で寺のまち回遊展が行われていましたが、しばらくは祭りを優先するため、今回は参加を見送りました。
浦安三社祭に絞って見に行くことにしたものの、どこをどう回ればいいのか、勝手がさっぱりわかりません。
知り合いの担ぎ手さん何人かに話を伺い、宮神輿のルートマップとにらめっこ。
いろいろ悩んだ末、この日は無理せず猫実(豊受神社)と当代島(稲荷神社)の午後の渡御のみを見ることにしました。
まずは豊受神社の宮神輿を追いかけようと、猫実四丁目の庚申塔近くに行ってみました。
すぐにお昼休憩中の神輿とその一団を発見。
一団は見つけたものの、神輿が何基もあるわ、人もいっぱいいるわで、宮神輿がどこにあるのかわかりません。
運よく行徳・欠真間の担ぎ手さんを見つけて教えていただいたところ、上の写真の手前に写っていたのが宮神輿でした(笑)。
その宮神輿。
宵宮のときから「西組」「東組連合」って何だろう?と思っておりましたが(勉強不足ですね)、豊受神社の祭りを取り仕切る氏子若衆がこの2組とのこと。
後で教えていただいた話によると、この日は西組が浅子の塗り神輿、東組連合が後藤の白木神輿を取り仕切り、翌日はそれが反対になるとのことでした。
自分はこういった話は大好物で、祭りの紹介記事を書くなら絶対入れたいところ。
でも浦安は対象外なので紹介記事は書きません(笑)。
近くで欠真間青年会の皆さんが休憩中でした。
東和会さんの渡御に参加されているとのこと。
違う祭り文化圏に来て行徳の担ぎ手さんに会うとホッとします(笑)。
白を基調とした衣装に行徳らしさを感じますね。
欠真間カラーのピンクで欠真間のこだわりもアピールされていました。
欠真間は四カ村の祭礼を行う4町のうちの一つで、白装束で行徳担ぎを行います。
行徳には、行徳担ぎしかしないという担ぎ手さんもいれば、欠真間の皆さんのように二刀流で江戸前担ぎを楽しむ方もいます。
今回、他にも何人か行徳の担ぎ手さんを見かけましたよ。
さて、お昼休憩が終わり、いよいよ午後の渡御が始まります!
丸音會さんのお囃子が先導し、
2基の宮神輿、
そして町神輿が続いていきます。
途中途中で地すりの見せ場を作り、大盛り上がりとなります。
この日撮りたかった場所の一つが、この境川沿い。
川沿いを進む隊列が浦安らしくて絵になりそうかなと。
それにしてもすごい人の数!
宮神輿だけではありません。
続く町神輿も人、人、人…。
そしてこの宮神輿の隊列以外のところでも、川の反対側に清瀧神社の町神輿がいたり
宮神輿が去った後の川沿いに豊受神社の町神輿が現れたりと、本当に町のあちこちで同時に町神輿が巡行しているから驚きます。
神輿80基とはこういうことなんですね。
この日浦安に一体何人の担ぎ手が集まっていたのでしょうか…。
この日撮りたかったもう一つの場所が、境川から続くこちら。
大漁旗がひらめく旧江戸川沿いの船宿の前です。
こちらも浦安らしさを感じられる風景ですね。
それにしても女神輿のパワーに驚かされます。
浦安らしい絵が撮れたところで、猫実を後にし、次の当代島に向かうことにしました。
さてさて、当代島でも宮神輿の隊列が盛り上がっていました!
先頭は子どもたちが曳くお囃子の山車。
お囃子は浦安囃子保存会さんです。
これに続く宮神輿が提灯の下を通るとき、神輿が引っかからないように、提灯をつっている紐の左右を棒で持ち上げていました。
この光景を見て、頭に浮かんだ話があります。
昔の祭りの多くは神輿ではなく大きな山車が主役でした。
電線の普及により高さのある山車が町内をまわれなくなったことが、コンパクトな神輿に替わった一因ともいわれています。
行徳でも昭和の高度経済成長期の頃までは各町に山車があったそうです。
そして山車が町内をまわる際、電線に引っかかる場所では、さすまたのようなY字型の棒で電線を持ち上げて山車を通していたのだとか。
今回たまたまこの光景を目にし、ついそんな在りし日の話を思い出してしまいました。
話が脱線してしまいましたね。
元に戻しましょう。
当代島は、猫実よりは人が少ないので、より神輿に近付いて撮影しやすかったように思います。
地すりも、猫実ではなかなかうまく撮影できませんでしたが、こちらでは4つの所作をしっかり撮ることができました。
浦安の地すりは、行徳もみと似ているようで異なりますね。
行徳もみは、よく見ると町により若干の違い(個性)がありますが、浦安の地すりも町による違いはあるのでしょうか?
今回、ちょっと拝見しただけではわからなかったので、もしご存じの方がいらっしゃいましたら、ぜひコメント欄またはこちらから教えてください。
※ななしさまからコメントをいただきました。清瀧は揉みがなく、行徳もみにちかいそうです。また一番荒いのは豊受だそうです。コメントありがとうございました!
この後、宮神輿に続く町神輿の渡御を見たところで、この日の祭り見物は終了としました。
6月16日㈰ 祭り3日目
この日は、前日見送った清瀧神社の宮神輿渡御を見ることを第一優先としました。
雨が心配されていましたが、朝のうちにやんで天気も回復。逆に暑さが心配なぐらいでした。
堀江に向かう途中途中で、神輿や山車の一団と遭遇しました。
本当に町中のいたる所で渡御が行われていることにあらためて驚かされます。
続いてお囃子の山車。
宵宮でお宮に飾られていた獅子頭も載せていますね。
そして塗りの宮神輿と、
白木の宮神輿。
その後、町神輿が延々と続きます。
いやこれ、本当に延々なんだから。
途中途中で各神輿の地すりも披露され、見応え十分です!
正直、ここまでたくさんの神輿の連合渡御が見られるとは思っていなかったので、この規模にびっくりでした。
この一団がお昼休憩に入ったところで、自分も堀江を後にしました。
午後は、昨日に続き稲荷神社と豊受神社の宮神輿渡御を見る予定です。
6月もまだ半ばだというのに、この日の気温は28℃。
夏のような陽ざしで、神輿を待つ間にもジリジリ肌が焼けるのを感じます。
まずは稲荷神社の宮神輿。
浦安駅近くで待っていると、隊列が近付いてきました。
先頭は、昨日同様子どもたちが曳くお囃子の山車です。
続いて神職がお祓いしながら進んできました。
T字路では左右に移動しながら、ていねいに清めてくださいましたよ。
その清められたT字路で、宮神輿が地すりを披露します。
すごい迫力で、大盛り上がりです。
続く女神輿もパワー全開です。
女神輿も本当に多いですね。
やなぎ通りを進む宮神輿の隊列です。
こちらも本当にすごい人の数で、中に入ったらなかなか出られません。
最後に豊受神社の宮神輿。
こちらは昨日と同じ境川~船宿のお気に入りコースです。
実は昨日写真を撮り損ねた場面があったので、リベンジすることにしました(笑)。
今回は、橋の上で待ち伏せしてリベンジしました(笑)。
この場面はかなり見応えがあったので、待っていた甲斐がありました!
この日の宮神輿は、白木の神輿が西組、塗りの神輿が東組連合になっていました。
昨日の情報どおり、昨日と反対になっていますね。
お次は船宿前です。
ここも宮神輿を待ち伏せしてリベンジ。
やっぱり絵になるなぁ。
この日自分が見た中で一番の盛り上がりを感じたのが、こちらの場面です。
東西線の高架下で「まえだ!まえだ!」の声がよく響くことに加え、女性の音頭取りの方の仕切りもピカイチで、担ぎ手の皆さんがまさに一体となり、盛り上がりが最高潮に達していました。
動画をアップしましたのでぜひご覧ください。
この後、続く町神輿を見て、3日間の祭り見物をすべて終了としました。
3日間通して見て、浦安の元町全体が一つになって盛り上がる祭りのパワーに圧倒されっぱなしでした。
浦安三社祭はスゴイと噂には聞いていましたが、祭りの規模と動員数は想像をはるかに超えていました。
担ぎ手の半分以上は他所から来た人だという話を聞いたことがありますが、実際のところどうなのかも気になりました。
噂話程度でも構いませんので、もし聞いたことがあるよという方がいらっしゃいましたら、コメント欄またはこちらから教えてください。
でもあれだけの規模の祭りだと、詳細まで把握するのは難しそうですよね。
※ななし様からコメントをいただきました。下記コメント欄もぜひご覧ください。
気が向いたら書く程度のつもりが、結局いつものように長い長いレポートになってしまいました(笑)。
行徳目線を入れつつのレポートにしてみましたが、いかがでしたでしょうか。
浦安は専門外なので、次回4年後もレポートするかは未定ですが、ご意見ご感想ご指摘などいただけましたら、調子にのってまた書くかもしれません(笑)。コメント欄またはこちらからお気軽にお寄せいただけたらうれしいです。
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ななし (日曜日, 30 6月 2024 11:01)
浦安3地域の地すりの違いですが、豊受
稲荷は擦り、揉み、差し、放りの4動作
ですが清龍は揉みが無いです本家の行徳
担ぎに近いです。
豊受の地すりが1番荒いですね(笑)
神輿の担ぎ手ですが宮神輿はほとんど
地元の人間だけで回りますよ、同好会
の助っ人は必要無いぐらいです。
浦安は若い人間も神輿に参加しますから
町会神輿は場所により人が足りない所も
ありますが、地域の人間が沢山参加する
ので半分以上他所の担ぎ手ということは
ないかと個人的には思います!
ただ浦安の大祭は有名なので他所の担ぎ
手も沢山参加してますね。
わっしょい!行徳 (月曜日, 01 7月 2024 08:49)
ななしさま
生の情報ありがとうございます!
そういえば、清瀧の地すりは揉みがないとどこかで読んだ気がしますが、当日は気付きませんでした。
次回は注意して見てみたいです。
確かに豊受が一番激しかったように思います(笑)。
やはり町により個性があるんですね。
そういった見方で見てみると、また楽しみが増しますね!
担ぎ手は案外地元率が高いんですね!
子どもとお母さんとおばあちゃんなど三世代参加の方も目立ちましたが、そういう方たちは代々祭り好きの地元の方たちなんだろうなと思いながら微笑ましく見ていました。
本当に男も女も、子どもも大人も、それこそ幼児からシニアまで、幅広い年代の方が祭りを楽しまれている姿が印象的でした。
コメント大変参考になりました。
ありがとうございました。
浦安・行徳・妙典 東京湾岸千葉情報 (月曜日, 01 7月 2024 21:37)
取材お疲れ様です!
浦安三社祭の記事も楽しく読ませてもらいました。
浦安の「もみ」はネットで拾った情報(おそらく2012年当時の資料)によると豊受神社の神輿だけだとのことですが、当代島も今回前回ともに跳ねながらまわってたのですよ。
掛け声は「モメ モメ」にも「マワレ マワレ」のどちらともとれるような感じで。
当代島でも猫実の影響受けるようになったのでしょうか。謎です。
http://urayasujichi.xsrv.jp/data/umikaze/umi15-23.pdf
hagi (月曜日, 01 7月 2024 22:27)
レポートありがとうございます!
私は浦安三社祭を子供の頃に見てから大好きなので、毎回欠かさず来ています。
三社とも、地擦りや神輿の雰囲気が違くて面白いんですよね☺️
私の個人的な見解だと、やはり豊受が一番荒々しいです(笑)
「地擦り」の所作もそうですが、通常の「マエダ、マエダ」の担いでいる時も凄い迫力です。
担ぎ手も一番多かったのでは無いでしょうか?。
清龍神社は、皆さん言ってるように「揉み」がない分洗練された印象があります。
行徳の雰囲気に一番似ていたかもしれません。
当代島は担ぎ手と地元の人達の一体感を1番感じたかもしれません。
何か休憩所での接待とか、神輿を待ってる人達とかがとてもアットホームな雰囲気を感じました。
地擦りも、豊受や清龍の様に周りで手拍子をするだけではなく、周りの人も肩を組んで神輿と一緒に回ったり跳ねたりしていてとても一体感があり、見ていてとても楽しいです�。
本当に浦安三社祭は見ていて飽きないお祭りです。
わっしょい!行徳 (火曜日, 02 7月 2024 01:14)
浦安・行徳・妙典 東京湾岸千葉情報さま
コメントありがとうございます。
添付資料、とてもわかりやすいですね!
揉みは元々は豊受だけだったのか?
今度詳しい方に聞いてみますね。
わっしょい!行徳 (火曜日, 02 7月 2024 01:26)
hagiさま
コメントありがとうございます。
やはり地すりは三社で違いがありますか。
おそらくその違いを楽しむところに、この祭りの醍醐味があるのではないかと感じました。
今回はまったくその領域に達することができませんでしたが、hagiさんの書かれているそれぞれの特徴、わかる気がしました。
三社それぞれ良さがありますね。
次回はそんな目線も入れながら見てみたいです。
田中愛子 (火曜日, 02 7月 2024 06:19)
凄ーい記録です、ことにたまったエネルギーが各社各所で炸裂した感じでした、何年か前、さつまやあたりで花棒とらせて貰ったらの誰も信じないでしょ! 行徳も山車の頃一番楽しかったのは仮装したおじさん ばあさんで、筆頭は中台のお婆ちゃんでしたよ!
よくぞこんなに丁寧に取材されて感動してます♪
わっしょい!行徳 (火曜日, 02 7月 2024 07:05)
愛子さま
いつもコメントありがとうございます。
浦安で担いだ経験がおありとは!
ぜひそのお姿をカメラに収めたかったです笑
行徳の山車で仮装!
そんな時代があったんですね。
写真があれば見てみたいです。